ひとつ屋根の下、先生とヒミツの研究 (短)
ねぇ先生。
いつも私は、先生に教えてもらうばかりだったよね。
だけど、今だけ交代してください。
恋とはなんなのか――
私が教えてあげますから。
「先生、恋ってぐちゃぐちゃなんですよ。むちゃくちゃなこと言っても許されるのが、恋なんです!」
「ぐちゃ、むちゃ……」
「分からないですか?
私、先生のことが好きなんです。
大好きなんですよぉ……っ」
「!」
その場に肘を着いて、泣きじゃくる私。
そんな私に、先生は少しずつ近寄った。