ひとつ屋根の下、先生とヒミツの研究 (短)
「ありのままの君でいてくれることが、俺の幸せだから。
それに、獣人の時の君は調べ尽くしたし……あ、そうそう。
隅々まで体を調べさせてもらった責任をとって、ねねが卒業したら結婚を申し込むから……覚悟しててね。
指輪を渡したのは、そういう事だから」
「っ!」
結婚――なんてワードは顔から火が出るには充分で、私にとって刺激が強すぎる。
まさか、先生がそこまで考えていたなんて……っ!
真っ赤になってのぼせた私を、またもや先生がニヤニヤしながら見下ろした。
極めつけは――
「あの手この手で、ねねを逃がさまいと囲い込んでるのが分かる?
ね、大人って汚いでしょ?」
✲*゚