ひとつ屋根の下、先生とヒミツの研究 (短)
私のデータを分析して、解析して。
なが~い論文にして。
そして、いつか発表する。
そうしたら先生は有名人になり、世界からも注目されるだろうな。
くわえて、このイケメンだもん。世の中の女性が放っておかないよ。
でもさ、それって……
なんか、むかついちゃうよね。
「ねぇ先生」
「ん?」
実験対象の身であることを、最大限に活かそうと思います。
いいですよね?
先生はいつも私の体を、好き勝手調べてるんですから。
たまには、私にも先生を好き勝手させてください。
「私もね、先生を研究したいな」
「え」
「だめ……?」
上目遣い、開いた胸元――モテ女になるため磨いた心身を、これでもかと見せつける。