ひとつ屋根の下、先生とヒミツの研究 (短)
だけど、本当。
先生って底知れぬヘンタイらしくて……。
「蒸気した頬……ハッ!
もしかして求愛行動⁉ 発情期⁉
誘発原因はなんだろうね⁉ 今日なにを食べたか、順番に言ってみて。何をかいだとか、そうい些細な事でもいいから教えて!」
「…………」
蒸気した頬も、一気に冷めていくというもので。
私は「気の迷いでした」と。
それだけ言って、隣の部屋へ入っていく。
だけど――
ぱしっ
「待って。体は大丈夫? しんどい所はないの?」
「っ、だ、大丈夫……です」
「そう、なら良かった。ゆっくりおやすみ」
心の底から安心したように笑って。
また私の頭に、一度だけ手を置いた。