俺様パイロットは高嶺の花を暴きたい~恋情溢れる溺愛攻防戦~
そうこうしてるうちに、涼太がホテルのロータリーに車を付けた。
ベルボーイにキーを渡して、俺と涼太は車から降りた。
涼太も今日は、秘書としてではなく冨樫家の長男として招待されている。
なので、パーティー用の光沢のあるネイビーのオーダーメイドスーツを着ている。
俺も今日は、光沢のあるチャコールグレーのスーツにした。
周りが騒がしくなってきて、涼太と目をあわせる。
涼太も、俺の従兄弟なだけあって、顔のパーツは少し違えど背格好は似ている。
大男2人が並んで歩くとだいたいいつもこうだ。
会場に入る。
今日のパーティーは、立食形式で、割と自由なタイプだ。
涼太が適当に、グラスワインを両手に持ち、一つを俺に渡して、カチンと乾杯した。
すると、次々に業界のトップ達が挨拶に来る。
ついに挨拶ラッシュのゴングが鳴った。