俺様パイロットは高嶺の花を暴きたい~恋情溢れる溺愛攻防戦~
こうなると、自由な立食形式とは言え食べる暇など与えてはくれない。

俺たちに挨拶しようと、もう行列までつくってる。

そして、これでもかと、嫁候補を連れて重役達は俺のところにやってくるのだ。

覚悟はしてたが、久しぶりのコレはキツい。

どぎつい香水をつけ、ギラギラした唇でこっちを見て、いやらしい笑みを浮かべている目の前の女を見てるだけで吐き気がした。

まずい。

こんなところで、吐くわけにはいかない。
鼻をさり気なく押さえる。

涼太をチラッとみて、何とかしろと目配せする。

涼太は人当たりがいいので、こう言う場でサラッと交わすのが上手い。

俺が下手に口を開いて、思った通りの言葉を出した方が危ないのだ。

今日は、招待されている側だしあまり悪目立ちしたくない。
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