俺様パイロットは高嶺の花を暴きたい~恋情溢れる溺愛攻防戦~
「ええ。私どもも、藤崎建設さんのお噂は耳にしておりました。こちらこそ、お会いできて光栄です。」
そう言って、俺も握手を交わす。
思わず、ギッと力んでしまった。
藤崎塁の顔が、一瞬歪む。
するとすかさず涼太が、
「先ほど、女性の方をお連れになっているのを拝見しましたが、、、」
おい!涼太!ふざけんな!
余計なことを!
「ああ。それはお恥ずかしい。
見られていましたか。
今日は、いもっ、、妻の麗も同伴していたのですが何ぶん未熟者でして、人酔いしてしまったのか、今は別室で休ませて頂いております。一緒に、ご挨拶できなくて申し訳ない」
いも?いもつま?
なんだ?
何か、焦ってるのか?
妻が心配で、早く行ってやりたいのか?
「そうだったんですね。奥様、体調優れないのはご主人も心配でしょう。もしかして、、おめで」