俺様パイロットは高嶺の花を暴きたい~恋情溢れる溺愛攻防戦~

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そして迎えたパーティー当日。

結に作ってもらったドレスをもってサロンへ行く。


「麗、準備が終わる頃迎えに来るから」
そう言って塁は、車を発車させた。


そして、ヘアメイクもバッチリしてもらった私は、迎えに来た塁と会場へ向かった。


キラキラとシルバーのスパンコールが輝く。

結はやっぱりスゴイ。
こんなに素敵なドレス作れるんだもの。

麗のテンションも上がる一方だ。


塁にエスコートされながら歩く。

「ちょっと遅くなっちゃったね?」

「ああ。まぁ、大丈夫だろ」

「塁もスーツ、結の?」

「ああ。結が、どうせならお揃いで作るって言って聞かなかった」


「ふふふ。ペアルックみたいだね!これじゃ本当に夫婦に見えるかも!」


「ああ、頼んだよ。可愛い奥さん」


「うーわ。キモッ」


「ヤッベぇ。鳥肌たったわ」


「ちょっと!失礼ね!美味しいご飯早く食べよ」


なんて、ふざけた会話をしながら腕を組んで歩いた。


まさか、彼が私たちを見ているなんて気付かずに。

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