俺様パイロットは高嶺の花を暴きたい~恋情溢れる溺愛攻防戦~
「あのー。仲睦まじくお話中申し訳ございません。初めまして。私、深田建設です。よろしくお願いします。」
挨拶ラッシュが始まった。
ここからは、次から次へと、挨拶を交わし、もちろんここは東京だし、知り合いもいないので、ニコニコ安心して妻のフリをした。
塁も、いつもの俺様は封印して、完璧なビジネスモードで挨拶を交わし、顔を売っていた。
そして、会場で一際賑わいを見せている人達がいた。
「おい。麗。あそこに行くぞ。この業界じゃトップクラスの大手ゼネコン、神楽コーポレーションの副社長がいる。俺たちも、東京支社に勤務だからこれから関わることもあるだろうから」
「神楽コーポレーション⁇ここに来てるの?知ってるわ。そうね。挨拶しておこう。」
そして、塁が向おうとしている方向を見た。