俺様パイロットは高嶺の花を暴きたい~恋情溢れる溺愛攻防戦~
ひとりじゃない。か。
そうだよな。
麗も来たんだよな。秘書だし、妻だし。
思ったよりダメージがデカい。
「まぁ、東京って言ったって、日本には変わらないですし、藤崎さんの言う通りすぐ慣れますよ。住めば都ってやつです」
「そうですかね。そういえば、神楽さん年齢は?」
「今年30になりました。藤崎さんは?」
あれ?なんか意外と普通にしゃべれてる。
「30⁇俺もだ」
藤崎さんが目を大きく開いた。
そして、急にフランクになった。
「同い年か。それじゃ、敬語はなしだな」
なんとなく、仕事としてじゃなく、人として話したくなった。
「んじゃ、遠慮なく。名前で呼ぶわ」
「ああ。」
おいおい。どーゆーことだよ。
友達か?
しかも、雰囲気ガラっと変わりすぎだろ。
コイツ面白いな。