俺様パイロットは高嶺の花を暴きたい~恋情溢れる溺愛攻防戦~
「あとひとつ。今日、純平と会うことは麗も秘書をしてるから知ってる。
ただ、まさか自分の話をされてるとは思っていない。
なんなら、何でこれまで俺の女のフリさせていたのかもわかってない。
あいつほんとに自覚ないんだよ。
ったく。
だからまず今日、俺から聞いた話は、麗には黙っててくれ」
「わかった。俺からもひとつ。
今後のことは、なんとかする。
だから、静かに見守っててほしい。
頼む」
「お、おう。」
そうして、俺たちは互いの酌を注いでまた乾杯した。
兄弟の盃か。
そう言って、笑ったのだった。
その後も、お互いのことをいろいろ話した。
塁とは、どうやら馬が合うらしい。
久しぶりに、うまい酒が飲めた気がした。