俺様パイロットは高嶺の花を暴きたい~恋情溢れる溺愛攻防戦~


塁はいつ間に純平さんと仲良くなったのか、先日もまた会食に出掛けていた。
どうやら、パーティーで知り合って以降、親交を深めたらしい。

なんか、純平さんがすごく近くにいる気がする。

純平さんは、私の事なんて忘れたのだろう。

だって、たぶん私が塁の妹だって、もう知ってるハズ。

塁が何も言ってこないということは、、


何を期待していたのか、、、。
勝手に落ち込む。


塁の話によれば、パーティーで目立ちすぎたらしくて、私が嫁だという噂が業界の一部で広まっていると。
お互い、これ以上はもう収集がつかなくなるから、もうやめると。
そして、塁は律儀にも、訂正とお詫びを各所に申し出て、その正直さから、今では笑い話にしてくれているらしい。
塁にとっても、会社にとってもマイナスにならなくてよかった。
ただ、時たま、嫁候補を連れてくる奴がいて、困った顔をしていた。

純平さんにも言ったんだよね⁇

いやいや、だからって何がどうこうなるわけでもない。


濃い目に入ったコーヒーを飲む。
アチっ。


はぁ。私は一体、何がしたいのよ。

何で、ドキドキが止まらないの?
こんな事、なった事ないよ。

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