俺様パイロットは高嶺の花を暴きたい~恋情溢れる溺愛攻防戦~
「会いたかった」
え⁇
「会いたかった。麗」
ゆっくりと抱きしめた腕を緩めて、目と目が合う。
そして、両手を優しく大きな手で包み込み純平さんが聞く。
「麗は?俺に会いたくなかったか?」
そんなわけない。
何度も何度も忘れようとしたけど、無理だった。
ブンブンと首を横に振る。
「俺とくるか?」
そればっかり。
クスッと笑う。
「それしか言えないの?」
純平さんも、妖艶に笑う。
「来いよ」
そう言って、私の手を握ったまま、ペントハウスへ向かった。