俺様パイロットは高嶺の花を暴きたい~恋情溢れる溺愛攻防戦~
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19.〜麗side〜
「麗。パスポートもってるか」
純平に今日も、もれなく何回も求められて今はまだ服も着ないままベッドで2人でゴロゴロしている。
「もってるけど」
「お前、年末年始時間あるか?実家か?」
「いや、実家は別に行かないかな⁇帰っても親いないし」
「親、いない⁇」
「いや、親はいるよ?いるけど、うちの両親ちょっと変わってて、突然旅行とか行くから昔から留守がちなんだけど、今年は年末年始にも旅行に行くらしい」
「んじゃ、ちょうどいいな。俺たちも行くぞ」
「やったー!!パスポートって事は海外!?
海外旅行なんて、ヒカリと行ったぶりで、何年も行ってないよ!
嬉しい!!何着てこう!!」
純平は優しく微笑んでくれてる。
純平は、私には優しい。
確かに、口調は俺様だ。
でも、私のわがままやアップダウンの激しい性格も、なんなら面白がっているように見える。