俺様パイロットは高嶺の花を暴きたい~恋情溢れる溺愛攻防戦~
エントランスを出ると、いまだにその存在感に見慣れない純平のプラチナカラーのGクラスが、来客用駐車スペースに綺麗に駐車してあった。
「この車、ほんと凄いよね。デカい。
でも、純平のって感じ!!」
「そりゃ、どーも。色違いでお前にも買うか⁇」
荷物を車に乗せながら
純平は凄いことをサラッと言う。
出たよ。
「あのね、何度も言うけど、私にそんなにお金遣おうとしないでよ。今回だって、旅行代とか純平じゃん。頼りになるけど、そういう事して欲しくて純平と付き合ってるわけじゃないんだから」
助手席を開けて、私をエスコートする。
スマートだな本当に。
「麗は、男前だな。ありがとな。
その気づかいだけでお釣りもんだぞ。
金は、まぁそうだな。
でも、お前には出させたくない。それは譲れない。
車も欲しくなったらいつでも言えよ?」
なんて言ってニヤニヤしている。
本当にわかってんの?この人。
そして、サングラスを掛けると空港へと車を発車させた。