俺様パイロットは高嶺の花を暴きたい~恋情溢れる溺愛攻防戦~
カウンターの近くの窓から見えるキラキラ輝く夜景に夢中になっていると、カウンターからマスターがナッツとカクテルを持ってきた。

「お待たせいたしました。ごゆっくり」


「ありがとう。いただきます」

そう言って、ニコリと微笑むと、
マスターはまた、一瞬目を大きく開けたと思ったらハッとした表情をしてすぐに、会釈をしてまたグラスを磨きに戻って行った。


ふふふ。ここのマスターは、変に絡んでこないし気楽でいいわ。

琥珀色をした綺麗なカクテルを一口、そっと口にした。

「美味しい」

フッと微笑む。やっと、息が吸えた気がした。
< 21 / 281 >

この作品をシェア

pagetop