俺様パイロットは高嶺の花を暴きたい~恋情溢れる溺愛攻防戦~

お風呂で見せた、純平の涙が目に焼き付いて頭から離れない。

純平は、やっぱり恥ずかしそうにしてたけど、
純平の心に凍り付いた何かが、
溶けた瞬間だと思った。

あの涙を見た時に、私は誓った。

何があっても、もう逃げないと。

純平が、私を守ると言ってくれたように
私も、純平を守るんだ。

こんなところで、強気な自分が出てくるとは思わなかったけど、本当にそうしたいと思った。


そして、繋いだ手をキュっと握り締める。

すると、純平は何も言わずに窓の外を見たまま握り返してくれた。

それはまるで、恥ずかしいけど、よろしくって言ってるみたいだった。
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