俺様パイロットは高嶺の花を暴きたい~恋情溢れる溺愛攻防戦~
ひとしきり、2人で抱きしめ合って、改めてピンクラグーンを眺める。
本当に、吸い込まれそうなくらい美しい風景に、言葉が出ない。
「純平?」
「ん?」
「なんかさ、私と純平みたいじゃない?」
麗も、俺と同じように何か感じるものがあったようだ。
「ああ。俺もここの場所で、プロポーズしようと思ったのは、それが理由だ。俺も、そう感じたんだ。」
ここを選んで、正解だったな。
「本当に⁈すごいね!!
でも、本当に2つの色がそれぞれを意味してるみたい。
混ざって、初めて1つになるみたいな。
まさに、夫婦っぽいよね」
「そうだな。
麗。
幸せにする。」
「うん。ありがとう。私も純平を幸せにする!!」
またでっかい声を出してる。
「おお。俺の奥さんは、頼もしいな。よろしくな」
「任せて!!」
なんて言いながら、ピンクラグーンを後にした。
らしくもない事をして緊張から解放された俺と、
泣いたり笑ったり忙しくして疲れた麗は、
帰りの車で仲良く肩を並べて爆睡を決め込んだ。
そのおかげで、その日の夜はカウントダウンだというのに、俺は朝まで休む事なく麗を隅々まで愛した。