俺様パイロットは高嶺の花を暴きたい~恋情溢れる溺愛攻防戦~
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29.
昼過ぎに俺は目が覚めた。
隣の麗は、俺にくっついてまだ眠っている。
麗の薬指には、ダイヤが陽の光を浴びてキラキラと輝きを放っていた。
陽気な麗にはピッタリのデザインだと、我ながら自分のセンスを褒めた。
そろそろ起こすか。
「麗。起きろ。もう昼だぞ。さもなきゃ抱くぞ?」
すると、効果的面。
パチっと目が開いてムクッと起き上がると
「おはよー!!」
と、また寝起き一発目から、素っ裸で、バカデカい声で叫んだ。
コイツの声のボリュームはいつもイカれてる。
最高に面白い。
そんなに抱かれたくなかったのか⁇
「クックックッおはよう麗。カラダは大丈夫か?」
「だ、大丈夫」
「良かった。後で新年初の入浴をしような」
「んふふ。そうだね」
「それから。
日本に帰ったらタイミングを見て、麗のご両親に挨拶にいく。
その後、うちの親にも紹介したい。
いいな?」
「うん。うちの親は予定さえ合えば何も問題ないと思う。
純平のご両親は、私で大丈夫?」