俺様パイロットは高嶺の花を暴きたい~恋情溢れる溺愛攻防戦~
「純平!!すごいね!!ステージの真ん前だ!!VIP席みたい!!」
VIP席だよ。
「楽しみだな。乾杯しよう」
そう言って、麗とシャンパンをカチンと合わせた。
麗は、シルバーの大きめのスパンコールがシャラシャラとしたミニ丈のキャミソールワンピースを着ている。
もれなく今日も腰までがっぽり背中を出して。
髪を巻いて下ろしている。
かわいい。綺麗だ。似合ってる。
麗のファンみたいになってるな俺。
色っぽすぎて、ここに来るのを止めようと言いそうになった。
隣に立つ俺が、どんだけ周りに睨みをきかせているかなんて、麗は知らない。
知らなくていい。俺が守ればいいんだから。
俺も今日はスーツとまではいかないが、黒のシャツに光沢のあるグレーのスラックス。
ステージの前の中央の席はVIP席になってるので、いちおうかっちり目にした。
コース料理を食べながら、ショーを堪能する事ができる。