俺様パイロットは高嶺の花を暴きたい~恋情溢れる溺愛攻防戦~
「見られてたなんて、知らなかったよ」
「ああ。言ってないからな。
そのあと、俺、その相手が塁だと思ってたんだ。」
「えー⁇キモい」
「おい。早く言え。違う奴なんだろ?」
「純平。最初に言っておく。
あれは恋じゃなかった。
私は本当の恋を知らなかったの。
してるつもりになってただけだってすぐに気づいた。
あの日純平に抱かれて、気づいたの。
純平あの時、忘れさせてやるって言ったじゃん。
本当に、忘れさせてくれたの純平は。
もう、何も残ってない。
なんなら、今純平に聞かれるまで綺麗さっぱり忘れてたよ。あの日泣いてた理由なんて。
完全に、あの日から私の心は
純平に持っていかれてたの」
「そうか」
「うん。父の秘書で、私の上司。あと塁の友達。
そして、今は結の旦那さんになった人だよ。」