俺様パイロットは高嶺の花を暴きたい~恋情溢れる溺愛攻防戦~
「純平。私を逃がさないでね」
逃げる気もないのにそんな事を言う。
そう。私ができる事は、純平を愛す事。
誰にも負けない大きな愛で、純平を愛しぬく事。
それだけだ。
純平は、車を路肩に寄せた。
「ああ。当たり前だろ」
そう言って、私を見つめる。
「愛してる。純平」
「ああ。俺の方が愛してる」
「いや、私の方が愛してるって!!」
出たよ。負けず嫌い。
純平は慈愛に満ちた瞳で私を見つめ
「だまれ」
そう言って、キスで口を塞いだ。
ほらね。
敵わない。
私の負けだ。
"クールな御曹司は強気な彼女を逃がさない"
〜END〜