俺様パイロットは高嶺の花を暴きたい~恋情溢れる溺愛攻防戦~
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会合が終わり1人で飲み直そうと、自身の持ち物であるホテルのBARに脚を運んだ。
いつものようにカウンターの1番左に座る。
マスターの仁が、慣れた手つきでドリンクを作り俺の前に出す。
そして、何やらチラッと反対のカウンターを見る。
何かと思って、そっと目を向けた。
そこには、誰が見ても文句のつけどころのない絶世の美女が1人、憂いを浴びた顔でカクテルを飲んでいた。
そして、こちらを見る視線に気づき店内を一喝する。
そう、彼女は気付いてないが、さっきから彼女に声をかけようかどうかとソワソワしている男どもが何人もいる。
俺が何も言わずにギロっと見ただけで、男たちは顔を下げて諦めたようだった。