俺様パイロットは高嶺の花を暴きたい~恋情溢れる溺愛攻防戦~
でも、彼女は違った。
彼女を一目見ただけで、下半身に全身の血液が集中していこうとするのを感じた。
おい。嘘だろ。
いい年した男が、初めて女の裸を見た中学生でもないのに、こんなに興奮するなんて。
しかも見ず知らずの女だぞ。
落ち着け。
そう自分に言い聞かせた。
彼女がどうしても気になる俺は、仁と時折話しをしながらもチラチラと目線が彼女に動いてしまう。
彼女は俺の存在なんか全く気づく事もなく、ただ黙って俯いたり、窓の夜景をじーっと見たり、ため息をついたりして、ひとり酒を煽っていた。
すると、手元のグラスを一点に見つめ左頬に一筋の涙が溢れた。
ドクン
それが俺が彼女に堕ちた瞬間だった。
これまで俺は女を好きになった事など一度もない。
でも確かに、俺はこれがそういう事なんだとすぐに理解できた。