俺様パイロットは高嶺の花を暴きたい~恋情溢れる溺愛攻防戦~
そんな自分の感情に驚き、慌てて仁の会話に意識を戻した。

それでも、カウンターの奥の彼女が気になって仕方がない。

今、泣いていたよな?
何があった?
何故あんな、苦しそうな顔をしてる?

誰がお前をそんな顔にさせたんだ。


ふつふつと湧き上がる、黒い感情。
知りもしない、男に嫉妬までしている。


すると、俺の右側から視線を感じる事に気付いた。

そして、彼女の方を仰ぎ見ると一瞬、あの大きな瞳が更に大きく開いて目が合った。
気がした。が、彼女はすぐにまた窓に視線を移動した。
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