俺様パイロットは高嶺の花を暴きたい~恋情溢れる溺愛攻防戦~
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副社長室のドアがノックされる。

ん?この時間に約束はなかったはず。
誰だろう。
私がドアの方を見つめたのと、
兄が声をかけたのはほぼ同時だった。


「はいれ」

社長である父が入ってきた。

「おお、塁。麗も。
ちょうど揃ってたか。
お前達に私から紹介しておく。
今日から私の秘書として働いてもらう
長沢慎一くんだ。」


「長沢慎一です。よろしくお願いします」


そう言って、彼は、兄と同じくらいの身長か。
ということは180センチは超えているだろう。
ビシッと後ろにまとめた髪に程よくフィットしたスーツを纏い、シルバーフレームのメガネをしていて、切長のスッとした目元に緩かなカーブをつくり、ニコリと微笑んで綺麗にお辞儀した。
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