俺様パイロットは高嶺の花を暴きたい~恋情溢れる溺愛攻防戦~

11時。

ちょうどホテルから少し離れたカフェにヒカリがいたので、そこでそのままランチをすることになった。


「麗!こっち!」

ヒカリがカフェの外の席から手を振る。
そして、仕事でもしてたのか、テーブルの上で触っていたタブレットを閉まった。


ヒカリは、アパレル関係のバイヤーをしている。
肩でカッチリと切り揃えたボブヘアに、ハイトーンのカラーをのせてオールバックスタイル。
オフホワイトのニットセットアップのパンツスタイルで、明るい性格のヒカリに似合っている。


そして、私はヒカリに言われた通り、今日はダサい服装は封印している。
と言っても、パパッとスーツケースに目に止まった服を突っ込んで持ってきたやつだけど。

ヒカリと対象的に、黒のロングストレートヘアは、前髪ごとキッチリ後ろで纏めてある。
タイトなタートルネックに、ワイドバギーパンツを合わせてイン。
オールブラックコーデにした。
シルバーのアクセサリーをさりげなくつけて、クラッチバックを片手にもつ。
アパレルバイヤーの横でも恥ずかしくないくらいにはなったと思う。
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