俺様パイロットは高嶺の花を暴きたい~恋情溢れる溺愛攻防戦~
「いやいや。麗ちゃんよ。
ギクっじゃないんだわ。
はい。話して」


左手の掌を見せるように私に差し出した。

タートルネックだし、上手く隠れてると思ったのに。
モゾモゾっとタートルネックを上に引っ張った。

そして、私は昨日ヒカリと朝まで電話した後、お昼に起きて、結と慎一さんの結婚報告を聞いてから、東京に出張にきて、そのあと、たまたまBARで会った名前も知らない彼と一夜を過ごして、今朝逃げてきた事をざっくり話した。

「麗が、、、
ワンナイト、、、⁈
あっちの方は今回大丈夫だった⁈」



「、、、、、、ッッ」


手をくちの前で組んで、カクカクと頭を上下に動かした私を見て、ヒカリはただでさえ大きいタレ目気味の瞳を更に大きくした。


それもそのはず。
私は、一夜の大人の遊びを楽しむタイプではない。
しかも、これまでその行為が良いと感じたことがなくて、むしろ嫌いだったくらいなのだから。

この見た目のせいで、やたらと女から嫉妬の対象にされ、嫌がらせや、呼び出しなど、散々だ。
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