俺様パイロットは高嶺の花を暴きたい~恋情溢れる溺愛攻防戦~



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「最低!私の彼氏に色目使って!
彼氏に、あんたの事が好きだから別れてって言われたんだけど!」

知らない女が泣きながら叫んでいる。


聞いて呆れる。

あんたの彼氏が誰なのかも知らないのに、とんだとばっちりもいいとこだ。

塁の女でもなさそうだし。

「だれ、あんた。
そんな性格だから振られたんじゃないの?」

ギロっと、見下ろす。
170㎝の私は無駄にデカい。


「この、鬼!」

「うるさっ。勝手に言ってれば?
あんたの彼氏が誰だかも知らないのに」

そう言って泣いてる女を置き去りにして立ち去った。

そんなこんなで、己を守る為、負けず嫌いも相まって、どんどん強気な性格が出来上がっていった。


鬼って。
バカバカしい。
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