俺様パイロットは高嶺の花を暴きたい~恋情溢れる溺愛攻防戦~
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「あいつ、美人だけどあっちの感度悪すぎて、つまらないんだよ。」
「あははは。
でも、隣を歩かせとくにはいいだろ?」
「まぁな。自慢にはなるよな。
でも、もう精算する。子供ができたんだ。
美人はやっぱり、飽きるな」
「お前最低だな。
そのうち刺されても知らないぞ」
お望み通り、刺してやろうか?
しかも、私は妊娠していない。
という事は、私ではない他の誰かなわけで。
私が、浮気相手だったのかと、その時気付かされた。
私を、お飾りにしていたという事か。
あんな男、こっちから願い下げだ。
そして、男の肩をトントンと叩く。
まさか私がすぐ後ろで聞いていたなんて、知らなかったのだろう。
さすがに、気まずそうな表情を浮かべて振り返った。
「さよなら。せいぜいお幸せに」
そう言って、スタッズのたくさんついたハンドバッグを思いっきり彼の脚の真ん中めがけて、下から振り上げた。