俺様パイロットは高嶺の花を暴きたい~恋情溢れる溺愛攻防戦~


声にならない声を出して、両手で脚の真ん中を押さえてピョンピョン飛んでいる姿は、実に滑稽だ。

「お前!いってーな!
お前だって、遊びだったんだろ!?
俺、知ってるぞ!
こないだ、仲良さそうに肩組んで男と歩いてたじゃないか!
この、アバズレ女!」


遠くで、叫んでいる彼を無視して、大股で歩き去る。

ちくしょう。ちくしょう。ちくしょう。

私は、遊びじゃなかった。

彼との行為は全然良くなくて、でも好きだったから耐えてたのに。
しかも、男って何?
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