俺様パイロットは高嶺の花を暴きたい~恋情溢れる溺愛攻防戦~
肩組んで歩くなんて、塁に決まってるじゃない!
今更、弁解も撤回もする気もなく、無視だ。
塁もふざけんな!
本当に、男運悪すぎて泣ける。
悔しい。悔しい。悔しい。
涙が溢れそうになるのを、必死に歯を食いしばって前を向いて歩き続け、なんとか堪えた。
そうして、ありのままの自分を出さないとしても、ろくな男と付き合う事もできず。
見た目で寄り付く男や、嫉妬に狂う女たちに囲まれて、行き着いた先は、地味な格好をして、誰の目にも止まらないよう静かに。そして、可愛げのないキツい性格をした堅物秘書スタイルになってしまったのだ。
外野は静かになったのはいいが、ひっそりと片思いをしていた慎一さんにも、見事に撃沈。
もう、さんざんだ。