俺様パイロットは高嶺の花を暴きたい~恋情溢れる溺愛攻防戦~
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「初めてだった。あんなの。
私、不感症じゃなかったらしい。」
「その名前も知らないすんごいイケメンの彼との行為は大丈夫だったわけね。
まぁ、そこが、わかってまずよかったって感じ?
いや。でもあの麗が、一夜を過ごしちゃうとかビックリだわ。
慎一さんは結ちゃんと付き合ってたし、結婚って言う流れは驚かないっちゃー驚かないけどさ。
あれだけ何年も男作らず慎一さんを諦められなかったのにね。
名前も知らないすんごいイケメンの彼のおかげなのかな?
なんかスッキリした顔してる」
「うん。確かにスッキリしたわ。
自分でも驚いてる。
不感症うんぬんは置いといて、なんかスッと胸のモヤモヤが消えた感じ。
どこか自分でも、諦めないと、とは思ってたから。
きっかけがなかっただけなのかな。
だから、名前も知らないすんごいイケメンの彼との夜は後悔してないし、むしろ慎一さんを忘れさせてくれて感謝してるくらい」
「感謝ねぇ。
その、名前も知らないすんごいイケメンの彼さ。
言いづらいな。長い。
ジョージにしよ。とりあえず。
ジョージに惚れた?」
惚れた。か、、、
わからない。
このゾワゾワする感じは、知らない感情だ。
「ジョージって。
まぁ、いーや。
いや、なんてゆーかさ
なんか、惚れたらヤバい気がしてさ。
名前も聞かれなかったし、私のことなんか興味ないよ。
ましてやここ東京だし。
もう、会ったりとかないじゃん?
私、もうすぐ帰るし。
なんか、すんごい金持ちっぽかったから、住む世界が違いすぎて。
だから、逃げてきた」