俺様パイロットは高嶺の花を暴きたい~恋情溢れる溺愛攻防戦~
〜ヒカリside〜


麗は気付いてないが、誰が見ても絶世の美女だ。

さっきから、私たちの席の前を通る人達が、男女問わず憧れの眼差しで見ている事に気付いていない。

麗は、昔からそうだ。
全く自分の魅力をわかっていない。

なんならなんで、塁さんが彼女のフリをたまにさせたりしているのかも。

塁さんは、ああ見えて妹思いだ。
まぁ、自分の女避けももちろんあるが、本当は麗が変な男にちょっかいかけられないように、自分の女だと言って牽制しているのだ。

それを、麗には言うなと言われているから私も黙ってるんだけど。

無自覚って恐ろしいわ。
ヒカリは心の中でひとりごちた。
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