俺様パイロットは高嶺の花を暴きたい~恋情溢れる溺愛攻防戦~
あれから、仁からの連絡はない。

俺も、また彼女がBARに来ないだろうかと足を運ぶも、あの日以来会えていない。

仁も、彼女は来ていないと言う。


名前すら聞けなかった。
どれだけ自分が必死だったのかと、今になって笑えてくる。

甘い蜜を欲した、瀕死の野獣の如く、彼女に貪りついていた。

彼女もまた、俺の与える刺激を必死にしがみつきながら受け止めてくれていた。と思う。

絡み合う視線、俺を潤んだ瞳で見つめる彼女は、本当に妖艶で美しかった。

彼女の瞳に俺だけを写してほしくて、一心不乱に腰を沈めた。

そして、身体の相性が良いとはこの事だったのかと思う程、彼女から伝わる体温、肌が密着する心地良さ、蜜の味。

彼女の全てがパーフェクトだった。
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