俺様パイロットは高嶺の花を暴きたい~恋情溢れる溺愛攻防戦~
「忘れさせてやる」

なんて、口では言っておきながら、自分が1番彼女に夢中だった。

彼女は、ちゃんとあの時、辛そうにしていた何かを。

誰かを。

忘れる事ができたのだろうか。

彼女が俺の上で、絶頂を迎え、美しく身体をしならせた姿を思い出し、思わずハッと息をのむ。



俺だけだったのだろうか。
運命だと思ったのは。

どうして、彼女は何の手がかりも残さずに、ヒラヒラと腕の中から抜け出してしまったのだろうか。

あの、車の男の所に戻ったのか?
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