俺様パイロットは高嶺の花を暴きたい~恋情溢れる溺愛攻防戦~
そして、何の手がかりも見つからず、1ヶ月が経ってしまった。


いまだに、自分のベッドを見るたびに彼女を思い出す。



「クソっ」


毎日、当たり前に1人で寝てたじゃないか。
なのに何だこの有様は。

彼女がいないベッドは、あまりにも冷たく、広かったのかと、今さら気づく。

ここに女を連れてきた事はない。
彼女が初めてだったのだ。

ここで、抱いた彼女の姿が目に焼き付いて離れない。

それが、こんなにも胸を締めつける事になるとは思いもしなかった。


「会いたい」


ベッドから足を投げ出し、ポロっと口から自然と溢れた言葉に、思わず笑ってしまった。


「相当だな、、、」


ベッドしかない広い部屋に、俺の声は消えていく。

ベッドサイドのライトを消して、底なし沼のようなため息をはき、渋々冷たいベッドに入り眠りにつくのだった。

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