俺様パイロットは高嶺の花を暴きたい~恋情溢れる溺愛攻防戦~
歳は、塁より上かな。
身長はヒールを履いた私が見上げるくらいだから、相当高かったと思う。
そして彼が囁く声は、低く、とても心地よかった。
甘く、激しく、そして優しい。
自然と甘えてしまいたくなる。
あの瞳が、そうしろと言ってるみたいだった。
あの大きなベッドで、これまで何人の女性が、、
いやだ。
考えたくない。
やめようやめよう。
考えても無駄だ。
もう、会うこともないのだから。
自分で逃げ出したのに。
なんて自分勝手なんだ。
でもせめて、ちゃんとお礼くらい、、、
いやいや、彼からしたら何のお礼だよって話だ。
でも、せめて名前くらい聞けば良かったかな。
じゃなきゃ、ずっとあんたはジョージだよ。
ふふっと笑った。