こんな雨の中で、立ち止まったまま君は
7章「偽り」
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心と身体
どちらが欠けても人は満たされなくて
欠けた一方を埋めようとして
自分で自分を苦しめる
「幸せ」の基準を誰かが決めてくれたなら、
どんなに楽だろう
誰も決めてくれないから
僕らはただひたすらに
心の隙間を埋めようとする
けれど それを
誰にも責めることはできないんだ
―――わかってるのに…
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