こんな雨の中で、立ち止まったまま君は
10章「君さえいれば」




***


 君が僕に見せる笑顔を

 君が僕にかける言葉を



 溢さないように

 逃さないように

 

 ひとつひとつ

 毎日 身体に刻み付けた

 

 初めて君を感じた夜

 僕は涙が止まらなかった



 君が差しのべてくれた手が嬉しくて

 

 混じり合う涙が


 ――――切ないほど幸せで


 



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