こんな雨の中で、立ち止まったまま君は
13章「君の想いを」
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歩んできた道なんて
自分が納得できなければ
無意味だと思っていた
それは誰かを想う気持ちにも似ていて
叶わなければ
失えば
優しかった日々さえ葬りたくなる
そこに……あなたが出した答えの中に
どれだけ悲しみと切なさが含まれていたのかを
思いやることさえ出来ずに
けれど
それを理解したとき
同じ苦しみを
やっと分け合えるんだ
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