こんな雨の中で、立ち止まったまま君は
13章「君の想いを」




***


 歩んできた道なんて

 自分が納得できなければ

 無意味だと思っていた



 それは誰かを想う気持ちにも似ていて

 叶わなければ 

 失えば

 優しかった日々さえ葬りたくなる

 

 そこに……あなたが出した答えの中に

 どれだけ悲しみと切なさが含まれていたのかを

 思いやることさえ出来ずに



 けれど 

 それを理解したとき



 同じ苦しみを

 やっと分け合えるんだ





***





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