もう、好きにはなりません。



「えっ!?」


「なんで逃げるの、俺の事嫌いになったわけ?」


強い力で握られた私の腕。そして、甘くて低い、私の大好きだった声。


「ち、違う……」


「じゃあ何?こんな所まで、俺から逃げられると思った?」


どういうこと……?


それにさっきから思っていたけれど、悠里、何か雰囲気変わった……?


髪型も顔も変わらない。


「強引でも俺から離れられないようにするから、覚悟しとけよ」


いつも優しかった悠里。
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