もう、好きにはなりません。



いつもみたいに自分の手元を見て、悠里の顔が見えない。怖くてみることが出来ない。


「そんな決まってるでしょ。里奈に会いたいからだよ」


嘘つき。


私なんかになんの用があるっていうの。それは、幼馴染から避けられて、プライドが傷ついたとか、そういった理由?


「……私、ゆ、ゆう…青山くんのこと、嫌いになったわけじゃない。だから、別に……その……そういう理由で離れたわけじゃないから……安心して……下さい」


何いってんだ私は。名前で呼ばなかったのは、これ以上心と心の距離を縮めてはいけないと思ったから。


「…………もう、無理。我慢できない」


「……え?ちょっとっ?!____んんっ!?」


塞がれた唇。なにこれ。悠里が私に……____キスしてる?


甘い……ダメッ!こんなの絶対っ!
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