もう、好きにはなりません。
#好きすぎて無理 悠里side
里奈の本心が聞きたかった。
まずは、里奈から心を開いて欲しかった。少しでも、俺を認識して欲しかった。
だから、毎朝里奈の家の前に訪れた。住所だって、里奈の母親に聞いた。
それくらい、今の俺は里奈でいっぱいだし、余裕がない。
そして、やっと里奈が『おはよう』の返事をしてくれた。それだけで嬉しくなった俺。
単純すぎるだろ。色白で、身長が低くて、なにより細く、すごく可愛い。
ああ、早く俺の彼女になってくんねぇかなって。いつも思ってるよ。なのに、俺から逃げるとかありえない。