もう、好きにはなりません。



そんな子に、キスなんて、絶対もうしちゃダメだよ。


「やっぱりそうか。僕にできることがあったら、なんでも言ってね。」


「うんっ!ありがとう……佐山くんって、優しいね」


「えっ!?そ、そんなことないよ……いつも、やるやるって言って、結局何も出来ないことだって多いし……やることに意味があるって思ってるけど」


「凄いね佐山くんは。私、もっと見習うよ。やることに意味があるって、カッコイイ!」


あれ、なんか、佐山くんの顔がさっきよりも赤い。大丈夫かな。


「そんなに、褒めてくれるなんて思わなかったよ。僕、河合さんに近づけるように頑張るよ」


え?
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