もう、好きにはなりません。
もうすぐ、ホームルームが始まるのに。すると、携帯が鳴った。
見るとそこには、姫野からのメッセージだった。
【河合さんって子、ほんとお人良しね。大っ嫌い、あーいう子。好きなようにさせてもらうね】
「くそっ」
教室を出て、里奈を探す。
こんなに学校の廊下を走ったのいつぶりなんだろ。こんくらい必死なんだよ、里奈。
俺って、一途なんだよ。
里奈しか小さい頃から見てない。
里奈が俺をいつも助けてくれてたように、俺もどんな時だって里奈を助ける。
ただの幼馴染なんかじゃ、絶対終わらせない。
だから、信じて。