清くて正しい社内恋愛のすすめ
存在の大きさ
「まさか、支配人とのアポが取れるなんて思わなかった。さっき課長に報告したら、さすがに驚いてたよ」
穂乃莉は少し興奮気味に声を出すと、隣を歩く加賀見を見上げる。
支配人との約束まではまだ時間があるため、穂乃莉たちは一旦“東雲”を出て、今日泊まるビジネスホテルへチェックインすることにしたのだ。
穂乃莉は歩きながら、ついさっき会社へ電話した様子を思い出し、くすりと肩を揺らす。
支配人に直接プランを説明できることになったと報告した途端、相田の驚きの声以上に、花音たち三人の悲鳴が受話器から漏れ聞こえていた。
「そうだな。吉村さんが後押ししてくれたのも、大きかったんじゃないか?」
加賀見の顔つきも嬉しそうだ。
「うん。でもそれは、加賀見の説明のおかげだと思う。私、加賀見がいたら絶対に大丈夫って、安心しちゃったもん」
穂乃莉はプラン説明をする加賀見の堂々とした横顔を思い浮かべながら、納得したように力強く何度もうなずく。
その様子に、加賀見は楽しそうに笑いながら、穂乃莉の顔を覗き込んだ。
「俺はいつの間にか、穂乃莉の“御守り”にでもなったみたいだな」
穂乃莉は少し興奮気味に声を出すと、隣を歩く加賀見を見上げる。
支配人との約束まではまだ時間があるため、穂乃莉たちは一旦“東雲”を出て、今日泊まるビジネスホテルへチェックインすることにしたのだ。
穂乃莉は歩きながら、ついさっき会社へ電話した様子を思い出し、くすりと肩を揺らす。
支配人に直接プランを説明できることになったと報告した途端、相田の驚きの声以上に、花音たち三人の悲鳴が受話器から漏れ聞こえていた。
「そうだな。吉村さんが後押ししてくれたのも、大きかったんじゃないか?」
加賀見の顔つきも嬉しそうだ。
「うん。でもそれは、加賀見の説明のおかげだと思う。私、加賀見がいたら絶対に大丈夫って、安心しちゃったもん」
穂乃莉はプラン説明をする加賀見の堂々とした横顔を思い浮かべながら、納得したように力強く何度もうなずく。
その様子に、加賀見は楽しそうに笑いながら、穂乃莉の顔を覗き込んだ。
「俺はいつの間にか、穂乃莉の“御守り”にでもなったみたいだな」