清くて正しい社内恋愛のすすめ
「私、加賀見にキスされると、何も考えられなくなっちゃうの……。だから、その、何も考えなくていいように……魔法みたいな感じ……」
シーツ越しに聞こえる穂乃莉のこもった声は、おもちゃをねだる子供のよう……?
――いや、それよりは、かなり控えめだけど……。
加賀見は一瞬呆気に取られていたが、くすりと肩揺らすと、人差し指で穂乃莉が被ったシーツを少しずつ下にずらす。
シーツの下から現れた穂乃莉の顔は、キスをねだった恥ずかしさからか真っ赤っかだ。
あまりに可愛らしい姿に、加賀見は思わずぷっと吹き出した。
「俺は“御守り”から“魔法使い”に、レベルアップしたみたいだな」
加賀見はにんまりと口元を引き上げると、穂乃莉の顎先を指で持ち上げる。
そしてチュッと触れるようなキスを落とした。
「きゃ」
穂乃莉は急に降ってきたキスに小さく悲鳴を上げると、次の瞬間ふふっと顔をほころばせる。
そんな穂乃莉の様子を見て、加賀見はたまらず再び唇を重ねようとして、慌てて自分を制するようにぴたりと止まった。
あんな事があった後だ。
強く迫ったら、穂乃莉の恐怖心を呼び起こしてしまうかもしれない。
穂乃莉から、ねだってきたキスだが、ここでとどめておいた方が良いだろう。
シーツ越しに聞こえる穂乃莉のこもった声は、おもちゃをねだる子供のよう……?
――いや、それよりは、かなり控えめだけど……。
加賀見は一瞬呆気に取られていたが、くすりと肩揺らすと、人差し指で穂乃莉が被ったシーツを少しずつ下にずらす。
シーツの下から現れた穂乃莉の顔は、キスをねだった恥ずかしさからか真っ赤っかだ。
あまりに可愛らしい姿に、加賀見は思わずぷっと吹き出した。
「俺は“御守り”から“魔法使い”に、レベルアップしたみたいだな」
加賀見はにんまりと口元を引き上げると、穂乃莉の顎先を指で持ち上げる。
そしてチュッと触れるようなキスを落とした。
「きゃ」
穂乃莉は急に降ってきたキスに小さく悲鳴を上げると、次の瞬間ふふっと顔をほころばせる。
そんな穂乃莉の様子を見て、加賀見はたまらず再び唇を重ねようとして、慌てて自分を制するようにぴたりと止まった。
あんな事があった後だ。
強く迫ったら、穂乃莉の恐怖心を呼び起こしてしまうかもしれない。
穂乃莉から、ねだってきたキスだが、ここでとどめておいた方が良いだろう。