清くて正しい社内恋愛のすすめ
絡んでいく感情
「今日はわざわざお越しいただいて、本当にありがとうございました」
穂乃莉はエレベーターの中で、隣に立つ東雲に頭を下げる。
東雲は柔らかい笑顔で、ゆっくりと首を横に振った。
東雲の秘書は一足先に駐車場へと向かったため、今は穂乃莉が見送りのために下まで同行している。
社長室での面会の後、穂乃莉は無事企画を進められることになり、後日再度プランの説明に出向くアポイントも取ることができた。
一時は完全に諦めた企画だったのに、こうやって進められるのは東雲が企画書に目を通してくれたおかげだ。
エレベーターの動作音だけが聞こえる室内で、東雲が穂乃莉に顔を向ける。
「あなたに直接謝罪しなければ、私の気持ちが収まらなかったんです。突然押しかけて、かえってご迷惑だったのでは?」
「そんな事ありません! 企画の話も進めていただけたので、私はもう十分満足です」
肩をすくめて笑う穂乃莉を、東雲は優しく見つめている。
その視線に、穂乃莉は急にドギマギすると慌てて目を逸らした。
「それにしても、驚きました」
静かな室内に再び東雲の声が響き、穂乃莉は首を傾げながら顔を上げた。
穂乃莉はエレベーターの中で、隣に立つ東雲に頭を下げる。
東雲は柔らかい笑顔で、ゆっくりと首を横に振った。
東雲の秘書は一足先に駐車場へと向かったため、今は穂乃莉が見送りのために下まで同行している。
社長室での面会の後、穂乃莉は無事企画を進められることになり、後日再度プランの説明に出向くアポイントも取ることができた。
一時は完全に諦めた企画だったのに、こうやって進められるのは東雲が企画書に目を通してくれたおかげだ。
エレベーターの動作音だけが聞こえる室内で、東雲が穂乃莉に顔を向ける。
「あなたに直接謝罪しなければ、私の気持ちが収まらなかったんです。突然押しかけて、かえってご迷惑だったのでは?」
「そんな事ありません! 企画の話も進めていただけたので、私はもう十分満足です」
肩をすくめて笑う穂乃莉を、東雲は優しく見つめている。
その視線に、穂乃莉は急にドギマギすると慌てて目を逸らした。
「それにしても、驚きました」
静かな室内に再び東雲の声が響き、穂乃莉は首を傾げながら顔を上げた。