清くて正しい社内恋愛のすすめ
「この度は、本当に申し訳ありませんでした……」
吉村の声はかすかに震えている。
加賀見がチラッと穂乃莉に目線を送り、吉村の肩を支えた。
「吉村さんは、力になってくださったじゃないですか。謝る必要なんてありません」
「そうですよ。もうその件は終わった話です。どうか顔を上げてください」
穂乃莉も声を出し、ようやく吉村が姿勢を戻した。
「ずっと気になっていたんです。お二人に、直接謝らなければと……」
吉村が小さく口を開いた。
「そんな! 吉村さんのせいじゃありません。それに、今回は吉村さんの勇気ある行動のおかげで、問題が解決できたのだと思います。こちらこそお礼を言いたいくらいです」
「久留島さん……」
「吉村さんがプランのことを、東雲社長に話してくださったんですよね?」
穂乃莉が顔を覗き込むと、吉村は小さくうなずく。
「あの日、加賀見さんの説明を伺って、支配人の許可が下りれば、すぐにでも御社のプランを本社に持っていくつもりでした。それなのに、あんな事が起こってしまって……。でも結果として、今日を迎えられて本当にほっとしています」
吉村の声はかすかに震えている。
加賀見がチラッと穂乃莉に目線を送り、吉村の肩を支えた。
「吉村さんは、力になってくださったじゃないですか。謝る必要なんてありません」
「そうですよ。もうその件は終わった話です。どうか顔を上げてください」
穂乃莉も声を出し、ようやく吉村が姿勢を戻した。
「ずっと気になっていたんです。お二人に、直接謝らなければと……」
吉村が小さく口を開いた。
「そんな! 吉村さんのせいじゃありません。それに、今回は吉村さんの勇気ある行動のおかげで、問題が解決できたのだと思います。こちらこそお礼を言いたいくらいです」
「久留島さん……」
「吉村さんがプランのことを、東雲社長に話してくださったんですよね?」
穂乃莉が顔を覗き込むと、吉村は小さくうなずく。
「あの日、加賀見さんの説明を伺って、支配人の許可が下りれば、すぐにでも御社のプランを本社に持っていくつもりでした。それなのに、あんな事が起こってしまって……。でも結果として、今日を迎えられて本当にほっとしています」